現代武道学科2つの教育モデル

 ​​「武道」は日本固有の伝統文化です。この武道ですが、整理した時期によって呼称が異なります。ひとつは、西暦900年ごろ(平安・鎌倉時代)から江戸時代にかけて成立して、現代まで伝承されている技術たちです。これは「古武道」と一般には呼称されています。もうひとつ、明治時代以降に体系化されて成立し、さらに競技化された武道です。これを「現代武道」と呼びます。現代武道と称されている技術たちは、学校の保健体育科における武道授業や、社会の安全・安心を担う分野に応用することが求められています。本学科では、現代的な要素を取り込んだ武道のあり方について教育・研究を行っています。
 

武道教育モデル


 

武道を中心にすべての領域を指導できる保健体育科教諭を目指す

 武道の知識と技術、そして哲学の習得を目指した実技・理論を基礎として深く探究するだけでなく、水泳や球技などの他のスポーツの方法論と指導論、「体育授業」の作り方と行い方も修めることを目指します.武道を含んで多岐にわたる運動種目ができて、わかっていて、教えられる保健体育科教諭として必要な総合的な能力の育成を目指します。
 

在学生の声

「指導者の視点」学び、柔道の奥深さを知る

 小さい頃から柔道を続けてきましたが、大学の授業で新たに「指導者の視点」を修得し、好きな柔道をさらに深く多面的に捉えられるようになりました。夢は保健体育の教員になること。子どもを主体に考え、できるまでの過程や成長する喜びに寄り添う教育を実践したいです。

 


菊池 太陽さん(4年生)
岩手県・宮古高等学校 出身



 

武道の応用展開モデル

社会の安全・安心に関する公務員ならびに警備員を目指す

社会の安全・安心を護るために用いられる、武道を応用した護衛技術や、警備警護分野で必要な社会制度・法体系等の専門知識を学びます。
 

在学生の声

教師か、警備か。本気の自分とこれから向き合う

 小5で空手を始め、「型」や「技」の意味を追求するうちに護身術や護衛に興味が湧き、より深く学びたくて本学を選びました。教員を目指して入学しましたが、今は警備の仕事にも惹かれています。入ってから新たな夢への道も拓かれるのが、仙台大学の素敵なところです。

 


森 杏奈さん(2年生)
宮城県・聖ウルスラ学院英智高等学校 出身

 



学部紹介