大学院概要

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 仙台大学大学院は、体育・スポーツ、健康福祉、スポーツ栄養、スポーツ情報マスメディア、現代武道および子ども運動教育に関する科学的知識・技能、ならびに研究能力を修得し、それぞれの分野における高度な専門的指導者として、その発展に寄与しうる有能な人材を育成することを目的としています。
 その目的を達成するために、本大学院には「2年コース」および「1年コース」が開設されています。
 大学で学んだ体育・スポーツおよび健康分野の基礎的知識や技能をさらに深化させる教育研究の場である「2年コース」には、「保健体育科教育領域」、「現代武道領域」、「スポーツマネジメント領域」、「スポーツコーチング領域」、「スポーツ情報戦略・マスメディア領域」、「トレーナー領域」、「運動・スポーツ栄養学領域」、「健康福祉領域」および「子ども運動教育領域」の9領域が設置されています。その教育課程の特色として、「キャリア支援関連科目(職能開発)」および「アカデミック支援関連科目(専門的知識・技能の修得)」を両軸とすることでコースワークの充実を図っています。授業科目は「コア科目」および「領域科目」に大別され、これらの科目を体系的に履修することで、高度な専門指導者として身につけておくべきキャリアアップに繋がる諸能力、「体育・スポーツおよび健康分野」の最新の学術的知見の知識・技能を、基礎から応用まで修得することができます。また、在学中における研究成果は、「修士論文」にまとめます。
 一方、実務経験者を対象に、職場等で自ら抱える専門分野の研究課題を解決する教育研究の場である「1年コース」には、「学校体育領域」「スポーツプロモーション領域」および「健康・体力支援領域」の3領域が設置されています。教育課程は、「2年コース」同様、授業科目は「コア科目」および「領域科目」から成ります。これらの科目を履修することにより、「体育・スポーツおよび健康分野」の学術的知見を総合的に理解し、自然科学や人文科学の研究法を適切かつ高度に運用できる能力を幅広く修得することができます。自らの抱える専門分野での課題を設定し、その解決策を内容とする「特定の課題についての研究の成果(リサーチ・ペーパー)」にまとめます。

 

 

研究科長挨拶

研究科長  森本 吉謙

 スポーツの持つ意味と価値とは何でしょうか。私が専門とする野球では、学生野球憲章に「試合を通じてフェアの精神を体得する事、幸運にも驕らず悲運にも屈せぬ明朗強靭な情意を涵養する事、いかなる艱難をも凌ぎうる強靭な身体を鍛練する事」とあります。すなわち、勝敗に留まらず、その過程で導かれるものに意味と価値があると掲げています。このことは、野球に限らず、あらゆる競技にも通ずるのではないでしょうか。また、レクリエーションや生涯スポーツでは、身体活動を通じて健康を増進することはもとより、仲間ができ、笑顔が増え、人生が豊かになる。スポーツとはそれほどに素晴らしいものであると考えています。
 このような素晴らしきスポーツの、今後さらなる発展に様々な方面から高度に寄与し得る人材を仙台大学大学院スポーツ科学研究科では輩出していきます。大学院での学びを通じて、明日のスポーツ界を共に輝かしいものにしていきましょう。​

 

資格

・中学校教諭専修免許状(保健体育)
・高等学校教諭専修免許状(保健体育)
・養護教諭専修免許状
※ 教育職員免許法に定める中学校及び高等学校教諭一種免許状(保健体育)又は養護教諭一種免許状を有する者は、本大学院の教職課程に開設する科目の中から24単位以上修得し、修了時に修士(スポーツ科学)の学位を授与されることにより中学校・高等学校教諭専修免許状(保健体育)、養護教諭専修免許状の所有資格が得られます。
 

大学院(修士課程)