髙橋仁新学長からのメッセージ

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2021. 4. 1 

皆さんの「志」の実現を応援したい

 この4月に学長を拝命した髙橋仁です。よろしくお願いいたします。
 私は、今から40年以上も前に英語の教師として宮城県で採用され、学校現場と教育行政で仕事をしてきました。本当は体育の教師になりたかったのですが、採用試験の実技種目だった水泳ができなかったため、やむを得ず英語の教員になりました。2年前にやっと体育大学である本学に籍を置くことができ、本学で体育の教師を目指して頑張っている学生の皆さんを羨ましく思うとともに、アスリートとしてトップを目指す人など、それぞれの目標に向けて努力している皆さんの志の実現のために、できる限りの応援をしていきたいと考えています。

 

スポーツの魅力と影響力の大きさ実感

 私は体育の専門家ではありませんが、教育行政の仕事が長かったため、学校現場だけでなくスポーツ関係のこともいろいろと学ぶ機会が多く、スポーツの魅力とスポーツが人々に与える影響力の大きさを実感してきました。特に、2011年の東日本大震災から2年後の2013年、仙台を本拠地とするプロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスの日本シリーズでの優勝とその優勝に貢献した田中将大投手の活躍は、今でも忘れられない出来事です。大震災で深刻な打撃を受けていた人々に、田中将大投手の力投は大きな勇気と元気を与えるものでした。

 

「する」「みる」「ささえる」を重視

 スポーツは、「する」人にとっては心身の健康につながるとともに達成感を味わうことのできるものであり、「みる」人や「ささえる」人には、感動や連帯感を味わうことができるものでもあります。スポーツの持つ価値には、時代や住んでいる国などを問わず変わらぬものがあります。
 これまで本学において「する」「みる」「ささえる」という立場からスポーツを学んだ多くの卒業生が、保健体育の教員やスポーツ指導者として社会で活躍しています。今春の選抜高校野球で甲子園に出場した宮城の県立柴田高校の校長先生と野球部の監督は、どちらも本学のOBです。また、本学では、アスリートの育成にも力を入れており、野球をはじめサッカーや陸上競技、柔道などの競技だけでなく、ボブスレーやスケルトンなどの競技においても多くのトップアスリートを輩出してきました。

 

新時代、地域社会のニーズに応える

 昨年からのコロナ禍の中で、従来の大学教育の在り方は変化を余儀なくされましたが、本学では教育の質の更なる向上の契機と捉え、iPadの全学生への無償貸与をはじめ、さまざまな創意工夫を進めてきました。今後も、本学の建学の精神である「実学と創意工夫」を実践しながら、研究・教育そして地域貢献活動を推進していきたいと考えています。
 現在、スポーツに関しては、乳幼児期の子どもたちや働き盛り世代の運動不足、中学・高校の部活動の在り方の見直し、シニア世代の健康づくりなど、多くの課題があります。仙台大学は、新しい時代の中で地域社会のニーズにしっかりと応えながら、アスリートの育成そして社会に貢献する人材の育成をめざして全力で取り組んでまいります。