2022/01/27
連載『スポーツ情報って面白い!』?/情報を発信するスキルと受信するスキル
皆さん、こんにちは。
第7回目は「情報を発信するスキルと受信するスキル」です。
COVID-19の感染拡大により講義の状況も大きく変わってきました。文部科学省の報告では、授業を実施する国立大学のうち約9割が全面的な遠隔授業を実施していたとありましたが、現在では、対面と遠隔を組み合わせた授業の実施割合が増加しているのが現状のようです。このようにインターネットを活用した遠隔授業が展開され、教育界全体でもその教授方法が大きく変化してきました。ですが準備期間もほとんど無いまま、いきなり対応しなくてはならなくなったことで、教員も学生も”ステイホーム”に翻弄されたに違いありません。
しかし、ポジティブに捉えると、このステイホームの時間があるからこそ、今まで触れることが難しかった情報に触れる機会が増えたと言えるのではないでしょうか。
多くのスポーツ系のセミナーや勉強会がオンラインに切り替わり、時間に縛られることなく、現地に行かなくても情報を得ることができ、学べることは、学生にしてみれば参加費だけでなく移動時間や旅費交通費を掛けなくても良くなったのはメリットではないでしょうか。
そんな折、学科のヒューマンリレーション演習?の授業で、セミナー等の開催・運営を最終課題として進めてきたことから、この授業内でオンラインでのセミナーを実施する計画が学生から提案され実施しました。
この授業では、企画運営をすべて学生で行うもので、計画段階からチームで必要なことを議論しながら進める授業です。
今回、1つのチームから「高校球児に向けたオンラインセミナー」として発案され、具体的には「大学野球の実際を知ってもらう」をコンセプトに提案されたことは、まさに今を象徴する出来事であったように思います。
ただし、実施に向けては、配信方法等、課題も多くありましたが、いくつかイレギュラー等問題もありましたが、無事にライブでの配信ができ、普段であれば、情報を得る側だった学生が、発信する側に立つことで得られたものは貴重な時間となったと思います。
また「?/実践的な体験で『重要性』や『やりがい』を学ぶ」で紹介された、スポー情報戦略論実習?の授業でも競技スポーツの大会をライブ配信する取り組みなども増えてきています。
このように発信するためのスキルも重要な時代になってきましたが、今後はますます受け取る側のスキルも必要だと感じています。
引き続き、気楽にスポーツ情報について発信していきたいと思います。次回もお楽しみに。
<スポーツ情報マスメディア学科 講師 藤本晋也>