2021/02/24
仙台89ERS を側面支援 選手の体調管理「見える化」へ:私立大学研究ブランディング事業/第3弾
【11月】
臼井選手(右)と西廣ATがパソコン内のデータを見ながら何やらヒソヒソ話。シーズン開幕から約2カ月経て、出場の機会やプレータイムの変化を、体重の推移データとすり合わせながら話し合っているんです。どのような体の状態がベストなのか、会話は真剣そのもの。こうした話し合いが基になって、今度は専門性の高い管理栄養士へつながっていきます。
●臼井選手のコメント
試合を通して、自身がチームに必要なプレーを継続して行えるようにチームの状況に合わせてコントロールしていかなければいけない。管理栄養士の下で、今までよりも体重管理の必要性を意識していきたい。
【12月】
ある日の笹倉選手(右)です。寒さが厳しくなってきたので、まずは体温の変化をチェック。
西廣ATは体温にばらつきが出ていたため、事情を尋ねています。説明によると、笹倉選手は非接触型の体温計による数値を入力していたようです。このタイプは機械の種類や外気温にさらされている場所に置くと正確な体温が測れません。早速、接触式の体温計で測定するように勧めました。たかが体温、されど体温です。
●笹倉選手のコメント
さまざまな種類の体温計が多く出てきた中で、正確な体温を測らなければいけないなと知りました。
実際に自身の体温のコントロールもしやすくなりました。
【1月】
ナッシュ選手(手前)は「睡眠」をテーマに西廣ATと意見交換しています。
チームと合流後、睡眠時間が不規則になりやすい傾向にあるようなのでアドバイスを受けていました。選手個々のデータがすぐに分かるので大助かりです。
●ナッシュ選手のコメント
母国の家族とよく連絡をとっている。そのため不規則になりがちで、まとまった睡眠時間を確保できていませんでした。現在は、まとまった睡眠時間を取るように心掛けており、いまは体の調子が良くなっています。
【2月】
片岡選手(右)がシーズン後半戦に向けて、睡眠の質や疲労感の確認・アドバイスを受けています。
シーズン後半戦に向けて、夏からの変化や体のキレ、疲労感の推移について話し合っていました。
西廣ATは、怪我のリハビリ明けでの傾向について気づいた点を伝えていました。
●片岡選手のコメント
家族やチームの助けがあって、怪我明けも試合への万全の準備ができています。支えてくださる皆さんに感謝の気持ちを伝えながら、目標に向かって全力でプレーして恩返しをしていきます。
●本学から
「ONE TAP SPORTS」を使用して、選手とアスレティックトレーナー、管理栄養士、そして、コーチングスタッフとの横断的なコミュニケーションを生み出しています。仙台大学も仙台89ERSの横断的な活動をバックアップし、共にBリーグを戦います。
この取り組みは「私立大学研究ブランディング事業」の一環です。本学はここで得た知見を地域のスポーツ振興に積極的に還元していく計画です。活動の様子はこれからもシリーズで報告していきます。