2023/05/3

連載『スポーツ情報って面白い!』⑰/スポーツとスマホの関係

iPadで練習を撮影するアナリスト

 

 スポーツを数字や映像を使って分析し、コーチや選手に役立つ情報を提供するスタッフであるスポーツアナリストが注目されはじめて、スポーツとの向き合い方に広がりと、あらたな可能性が見えてきました。スポーツアナリストは、主としてトップカテゴリーであるナショナルチームやプロチームを支えるスタッフとして活躍してはいますが、大学や高校、さらには中学生や小学生の世代にも非常に重要な存在だと考えています。今回は、皆さんの身近にある「スマートフォン」に注目し、スポーツ分析との意外な関係を紹介したいと思います。

 皆さんが当たり前のように使用している「スマートフォン」は、今ではスポーツアナリストにとって最強の武器となっています。練習している様子や動きを、手持ちのスマートフォンですぐに、手軽に撮影して、その場でコーチとともに見返すことができます。また、スマートフォンのアプリには、様々な分析ソフトが日々開発されていて、上手に使えば、プロチームのトレーニング環境に近い状態を創り出すことも難しくありません。
 たとえば、撮影した映像を自動で遅延して再生できるアプリは、あるプレーを行った後、すぐにスマートフォン(少し画面が大きいiPadとかタブレットを使うともっといいかも)でさっき行ったプレーをすぐに見直すことができます。無料で使用できるものも多くありますので、ぜひ調べて使ってみてほしいと思います。
 

練習映像からディスカッションする学生

 他にも、今までは手書き(正の字を書きながら・・)で集めていたスタッツ(技術成績や記録)を、スマートフォンで収集することができるようなアプリもあります。もちろん少しお金がかかるアプリもありますが、皆さんのひと月のお小遣い程度で十分に使えるアプリもたくさんあります。なかには撮影した映像と収集した数字をリンクさせて、観たいシーンをすぐに見つけてきてまとめてみることができる機能をもったアプリも出てきています。

 いかがでしょうか。意外と簡単にできそうではないですか?皆さんもどんどんスポーツ現場で「スマホ」を使いこなしましょう。
 
<スポーツ情報マスメディア学科 准教授 石丸出穂 >

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