新しい介護のカタチ。元気を、ずっとずっと。

人の生活に深く入り込むことで、
心から感謝される仕事

介護福祉士法で定められた介護福祉士の定義は、かつて「専門的な知識や技術をもち、身体上・精神上の障害があるために日常生活を営むのに支障がある人に対して、入浴、排泄、食事などを含む介護や、介護に関する指導を行なう人」となっていました。しかし、現在の定義では、「心身の状況に応じた介護」を行うことが明記されています。対象となる方ができないことを、その人に「代わって行う」のではなく、病気やケガによってできなくなってしまったことを、どうすれば以前と同じように行うことができるようになるのか、いわば、「その人の生活文化をどのようにして組み立てていくか」を一緒に考え、支えるのが、介護福祉士の仕事です。

介護福祉士の仕事は、決して「お手伝い」ではありません。「生活」という、多くの人が当たり前のこととしてできる領域だけに、そのサポートは「誰にでもできるもの」と思われがちです。しかし、そうではないのです。そして、この点にこそ介護福祉士の仕事の魅力があるといえます。「生活文化を形づくるのを支える」ために、対象の方の生活の中に深く入り込んで、住環境から生活の道具といった細かいところも見直しながら、改善のために行動し、助言をします。また、同居する家族へのアドバイスを行い、医師や看護師といった医療チームとの協働、地域社会との連携を図ることも求められるのです。従って、介護福祉士の仕事の領域は広く、深いのが特徴。高い専門性が求められる一方で、重責を果たすことができたときに感じるやりがい、充実感は格別なものがあるといえます。

介護福祉士が対象の方やそのご家族からいただく「ありがとう」には、「あなたがいなければ、これができるようにはならなかった」という深い意味が込められています。そんな感謝の言葉をいただける仕事ができることに、介護福祉士自身も感謝できることもまた、大きな魅力です。

学生同士の切磋琢磨によって、
自分を磨くことができる

介護福祉士になるためには、人を相手にする仕事に欠くことのできない資質を養うことも求められます。それは相手の話を聞く力と深く理解する力、やる気を引き出す言葉づかいや明るい表情、元気で活発な態度といった「コミュニケーション力」です。仙台大学の学生たちは、スポーツ経験者が多いことから、活発で元気、明るく前向きな人材が揃っており、幅広い年齢層の人と話すことが得意だったり、先輩・後輩の関係をわきまえた行動が身についています。そのような学生たちがつくり出す学びの環境は、「コミュニケーション力」を身につけるのに最も適しているといえるでしょう。