科目ナンバリングI-SIM035J-01、M-SOS035J-01
科目コード966960
科目名社会調査実習
科目名(英語)Field Experience of Social Research
学科スポーツ情報マスメディア学科、現代武道学科
学年3年
学期集中
授業形態実習
必修・選択の別
単位数2
担当教員田中 智仁
齋藤 長行
山口 恭正
開講の別同時開講


実務経験の有無
授業の概要
実際の社会調査現場で行われている調査を参観、体験すると共にデータ収集、結果の整理および分析などを実際に試みてもらう。また結果からの考察についても相互に討論する。これらにより社会調査の基本的方法および調査研究の流れを把握してもらう。なお、本科目は社会調査士資格認定【G科目】に該当する。
DPとの関連性
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体育学科のDPは下記のリンクを参照してください。
体育学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=59&name=taiiku
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健康福祉学科のDPは下記のリンクを参照してください。
健康福祉学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=84&name=kenhuku
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スポーツ栄養学科のDPは下記のリンクを参照してください。
スポーツ栄養学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=190&name=eiyo
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スポーツ情報マスメディア学科のDPは下記のリンクを参照してください。
スポーツ情報マスメディア学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=671&name=media
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現代武道学科のDPは下記のリンクを参照してください。
現代武道学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=244&name=gbd
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子ども運動教育学科のDPは下記のリンクを参照してください。
子ども運動教育学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=209&name=kdm
アクティブ・ラーニングについて
課題解決型学習(PBL)
反転学習
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
授業の一般目標
社会調査の目的および実施上の諸問題について自分なりの見通しを持つことができる。また、得られたデータから自分なりの結論や考察を引き出すことができる。
授業の履修目標
対象領域内容
認知的領域社会調査の諸方法を的確に列挙することができる。また、仮説にあわせて調査計画を的確に立案することができる。
情意的領域社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を十分に体得することができる。
技能表現的領域調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることが的確にできる。
授業の到達目標
対象領域内容
認知的領域社会調査の諸方法を列挙することができる。また、仮説にあわせて調査計画を立案することができる。
情意的領域社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を体得することができる。
技能表現的領域調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることができる。
ルーブリック
評価項目評価基準
十分に達成し、極めて優秀な成績を修めている十分に達成している
【履修目標】
おおむね達成している最低限達成している
【到達目標】
達成していない
不可・放棄
認知的領域
社会調査の諸方法、仮説にあわせた調査計画の立案など。
社会調査の諸方法の列挙、仮説にあわせた調査計画の立案が高度かつ的確にできる。社会調査の諸方法を的確に列挙することができる。また、仮説にあわせて調査計画を的確に立案することができる。社会調査の諸方法を合理的に列挙することができる。また、仮説にあわせて調査計画を合理的に立案することができる。社会調査の諸方法を列挙することができる。また、仮説にあわせて調査計画を立案することができる。社会調査の諸方法を列挙することができない。また、仮説にあわせて調査計画を立案することができない。
情意的領域
社会調査の楽しさ、適切に実施する意義への理解など。
社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を十分かつ的確に体得することができる。社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を十分に体得することができる。社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を合目的的に体得することができる。社会調査の楽しさを理解し、適切な社会調査を実施する意義を体得することができる。社会調査の楽しさを理解できない、適切な社会調査を実施する意義を体得することができない。
技能表現的領域
調査結果の分析やドキュメント分析など。
調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることが高度かつ効率的にできる。調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることが的確にできる。調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることが効率的にできる。調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることができる。調査結果を集計・トラスクリプトし、統計分析やドキュメント分析をすることができない。
授業計画(全体)
「スポーツ傷害の克服」を共通テーマとして、量的な意識調査、質的な当事者の経験等を社会調査の手法を用いて明らかにする。スポーツ傷害に関して教員および受講者が持つ具体的な問題意識に基づき、複数のグループに分かれて研究プロジェクトを組織する。プロジェクトごとに調査計画を立案し、相互に討論する。立案した計画に基づいて調査を実施するとともに、結果を分析・考察して報告書をとりまとめる。
授業計画(各回のテーマ等)
Noテーマ内容オンライン授業授業外学修時間数
1.オリエンテーション本科目の趣旨とスケジュール、社会調査士資格認定【G科目】の要件を説明する。G科目の要件を細部まで確認する。1時間
2.社会調査の種類を決める量的調査と質的調査の差異を確認した上で、調査実施に向けた基礎知識を解説する。社会調査法Ⅰ・Ⅱで学んだ内容を復習する。1時間
3.量的調査の一次データ収集と二次分析量的調査を実施するために必要となる一次データの収集法と、二次データの分析方法を解説する。社会統計学Ⅰ・Ⅱで学んだ内容を復習する。1時間
4.質的調査の技術とプロセス質的調査を実施するために必要となる一次データの収集法と、二次データの分析方法を解説する。社会調査演習で学んだ内容を復習する。1時間
5.共通テーマ発表と調査実施に向けたグループ編成「スポーツ傷害の克服」を共通テーマについて、各競技に臨む選手の意識、または過去の経験を調査するための準備をする。各競技の特徴を整理し、傷害の発生状況を調べる。1時間
6.仮説の設計グループごとに調査対象とする競技にどのようなスポーツ傷害があり、選手がいかに傷害と向き合っているか仮説を立てる。意識と経験の両面で仮説を検討する。1時間
7.調査法の選定グループごとに調査対象とする競技を決め、量的・質的のどちらでアプローチするか調査法を選定する。各競技団体等の情報を収集する。1時間
8.調査対象者の選定具体的な調査対象者を選定し、調査実施に向けた計画を立案する。量的調査では多段抽出等の手法を用いる。調査対象者の競技歴等の情報を収集する。1時間
9.調査票およびインタビューガイドの設計ワーディング、ダブルバーレル、キャリーオーバー等に注意しながら調査票およびインタビューガイドを設計する。先行研究の調査票およびインタビューガイドを確認する。1時間
10.プリテストの実施調査票およびインタビューガイドの原案を使用してプリテストを実施する。プリテストで不都合があった点を修正する。1時間
11.プリテストの結果報告グループごとにプリテストの結果を報告し、教員等からの指摘を反映して調査票およびインタビューガイドを再設計する。調査票およびインタビューガイドの確定版を作成する。4
12.調査対象者へのアポイントメント調査対象者に調査の趣旨等を説明し、実施に向けた準備を進める。調査対象者の連絡先や予定を確認する。4
13.調査実施(1)調査票の封入・発送(郵送法)、調査票の配布(留置法)または参与観察地・インタビュー実施地を訪問する。旅費・通信費等を用意する。1時間
14.調査実施(2)調査票の回収または参与観察・インタビューを実施する。旅費・謝礼品等を用意する。1時間
15.調査実施(3)調査票のナンバリング・データ入力、フィールドノーツもしくはインタビューデータを文字化する。表計算ソフトの操作要領、トランスクリプト要領を確認する。1時間
16.調査実施の経過報告グループごとに調査実施の経過報告を行い、計画上の問題点等の有無を確認する。グループごとに報告資料を作成する。1時間
17.調査実施(4)経過報告で指摘された事項を踏まえて、調査を継続する。調査対象者(標本数等)の追加や調査対象地の範囲拡大等に対応する。必要に応じて調査計画を再検討する。1時間
18.調査実施(5)調査票の封入・発送(郵送法)、調査票の配布地(留置法)または参与観察地・インタビュー実施地を繰り返し訪問する。旅費・謝礼品等を用意する。1時間
19.調査実施(6)調査票の回収または参与観察・インタビューを継続的に実施する。質的調査ではラポールに基づき、スノーボール式で調査を進める。旅費・謝礼品等を用意する。1時間
20.調査実施(7)調査票のナンバリング・データ入力、フィールドノーツもしくはインタビューデータを文字化する。表計算ソフトの操作要領、トランスクリプト要領を確認する。1時間
21.調査結果の集計、エディティングデータ入力済みの一次データを集計し、エディティングする。データ入力作業を完了する。1時間
22.記述統計、コーディング量的データをSPSS等のソフトウェアで度数分布表・クロス集計表にまとめる。質的データをコーディングする。ソフトウェアの操作要領等について復習する。1時間
23.推測統計、コーディング(1)量的データをSPSS等のソフトウェアを用いて分散・回帰等の手法で分析する。質的データのコーディングを進める。統計手法またはコーディングについて復習する。1時間
24.推測統計、コーディング(2)量的データをSPSS等のソフトウェアを用いて多変量解析等の手法で分析する。質的データのコーディングを完了する。統計手法またはコーディングに誤りがないか確認する。1時間
25.検定、エスノメソドロジー量的データをt検定、カイ二乗検定等の手法を用いて検定する。質的データをエスノメソドロジーの手法で分析する。検定法またはエスノメソドロジーについて復習する。1時間
26.一次データ分析のまとめ有意差等に留意しながら量的データの分析結果をまとめる。エスノメソドロジーで質的に調査対象者の自明性を明らかにする。手法ごとに先行研究を確認し、分析方法を復習する。1時間
27.概念モデル作成、グラウンデッド・セオリー・アプローチ量的データの分析結果に基づいて概念モデルを作成する。グラウンデッド・セオリー・アプローチで質的データを再検証する。グラウンデッド・セオリー・アプローチについて復習する。1時間
28.仮説検証データ分析の結果、仮説が支持されたか否かを検証し、考察の前提となるエビデンスを明確化する。図表等を作成してエビデンスを整理する。1時間
29.調査結果の考察仮説検証の結果を踏まえて、その結果に至った要因を考察する。グループディスカッション繰り返す。1時間
30.調査結果および分析結果の最終報告グループごとに調査結果および分析結果の最終報告を行い、総括的に討論する。最終報告資料を作成する。1時間
成績評価方法(方針)
調査や討論への参加状況および発表資料が主な評価材料となるが、グループごとに社会調査協会へ提出する最終報告書を作成し、これを確認材料に含める。詳細は社会調査協会が定める【G科目】の要件に従う。
成績評価方法(詳細)
到達目標\評価方法認知的領域情意的領域技能表現的領域評価割合(%)
定期試験
授業内レポート
授業外レポート50%
演習・実技50%
授業態度欠格条件
出席欠格条件
レポートの実施・返却(方針)
グループごとに社会調査協会へ提出する最終報告書を作成する。
履修上の注意(受講学生に望むこと)
・大学設置基準で求められている時間の授業時間外学修を行うこと。
・「社会調査法Ⅰ・Ⅱ」の単位修得を本科目受講の必須要件とする。
・2/3以上出席しない学生は、出席数不足として、成績は「放棄」となる。
グループごとに行なうことが多いので、できるだけ互いに連絡をとりあい、主体的に参加してほしい。
・大学設置基準で求められている時間の授業時間外学修を行なうこと。
関連科目
社会調査法Ⅰ、社会調査法Ⅱ、社会統計学Ⅰ、社会統計学Ⅱ、社会調査演習
教科書
書名著者出版社出版年
01特になし
参考書
書名著者出版社出版年
01ガイドブック社会調査森岡清志日本評論社1998
02フィールドワーク佐藤郁哉新曜社1992
オフィスアワー
火曜日12:40~14:10(田中)
GCR
n2jjnf7
その他
田中研究室 tm-tanaka@sendai-u.ac.jp
備考
感染症や災害の発生時の非常時には、授業形態をオンラインに変更する場合がありますので、
大学の指示に従い受講して下さい。