科目ナンバリング		H-SOW031J-01

科目コード		534120

科目名		公的扶助論

科目名（英語）		The Stydy on Public Assistance

学科		健康福祉学科

学年		３年

学期		後期

授業形態		講義

必修・選択の別

単位数		2

担当教員		南條　正人

開講の別		単独開講

実務経験の有無

「-」

授業の概要

ソーシャルケースワークに必要な経済的資源として、生活保護を中心とした公的扶助を理解する。

DPとの関連性


Ⅰ	Ⅱ	Ⅲ	Ⅳ	Ⅴ

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体育学科

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アクティブ・ラーニングについて


	課題解決型学習（ＰＢＬ）

	反転学習

	ディスカッション	■

	ディベート

	グループワーク

	プレゼンテーション

	実習

	フィールドワーク

授業の一般目標

①貧困や公的扶助の概念を踏まえ、貧困状態にある人の生活実態とこれを取り巻く社会環境について理解する。
②貧困の歴史と貧困観の変遷について理解する。
③貧困に係る法制度と支援の仕組みについて理解する。
④貧困による生活課題を踏まえ、社会福祉士としての適切な支援のあり方を理解する。

授業の履修目標


対象	領域	内容

■	認知的領域	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を描く。公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解する。

■	情意的領域	主体的にボランティア活動などの社会福祉活動を行う。

	技能表現的領域

授業の到達目標


対象	領域	内容

■	認知的領域	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を描けるようになる。公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解する。

■	情意的領域	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みを行えるようになる。

	技能表現的領域

ルーブリック


評価項目	評価基準

	十分に達成し、極めて優秀な成績を修めている	十分に達成している【履修目標】	おおむね達成している	最低限達成している【到達目標】	達成していない

	秀	優	良	可	不可・放棄

要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を描けるようになる。	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を理解し、十分に描けるようになる。	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を理解し、描けるようになる。	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を理解し、概ね描けるようになる。	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］を理解している。	要保護者に提供できる［経済的資源の組合せ］の理解に乏しい。

公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解する。	公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解し、十分に説明することができる。	公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解し、説明することができる。	公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解し、概ね説明することができる。	公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性について理解している。	公的扶助制度への批判的検討を通じて共同性についての理解が乏しい。

ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みを行えるようになる。	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みが行え、その意義を十分に説明することができる。	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みが行え、その意義を説明することができる。	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みが行え、その意義を概ね説明することができる。	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、主体的な取り組みが行える。	ボランティア活動など社会福祉の活動に対し、取り組みが行える。

授業計画（全体）

・公的扶助に係る法制度と、それに関連する手続きについて解説を行う。また、制度の問題点や課題を論じる。
・公的扶助の事例や判例について論じる。

授業計画（各回のテーマ等）


No	テーマ	内容	オンライン授業	授業外学修	時間数

1.	貧困の概念	絶対的貧困、相対的貧困、社会的排除、社会的孤立について解説する。		貧困とは何か、自分の考えをまとめておくこと。	４時間

2.	公的扶助の意義と範囲	公的扶助の意義（生存権、セーフティーネット、ナショナルミニマム）・公的扶助の範囲（狭義、広義）について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

3.	貧困状態にある人の生活実態	貧困状態にある人の健康・居住・就労・教育・社会関係資本について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

4.	貧困状態にある人を取り巻く社会環境	経済構造の変化・家族、地域の変化・格差の拡大・社会的孤立について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

5.	貧困の歴史	貧困状態にある人に対する福祉の理念・人権の尊重・尊厳の保持・貧困、格差、差別の解消について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

6.	貧困観の変遷	スティグマ・貧困の測定・貧困の発見		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

7.	貧困に対する制度の発展過程	救貧制度（日本、諸外国）・生活保護法・ホームレス自立支援法・生活困窮者自立支援法について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

8.	貧困に対する法制度	生活保護法: ・生活保護法の原理原則と概要・生活保護制度の動向・最低生活費と生活保護基準・福祉事務所の機能と役割・相談支援の流れ・自立支援、就労支援の考え方と自立支援プログラム・生活保護施設の役割について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

9.	生活困窮者自立支援法	生活困窮者自立支援法の理念と概要・生活困窮者自立支援制度の動向・自立相談支援事業と任意事業・生活困窮者自立支援制度における組織と実施体制・相談支援の流れについて解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

10.	低所得者対策	生活福祉資金貸付制度・無料低額診療所・無料低額宿泊所・求職者支援制度・法律扶助・低所得者への住宅政策と住居支援について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

11.	ホームレス対策	ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法の概要・ホームレスの考え方と動向・ホームレス支援施策について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

12.	貧困に対する支援における関係機関と専門職の役割	貧困に対する支援における公私の役割関係、国、都道府県、市町村の役割、福祉事務所の役割について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

13.	貧困に対する支援における関係機関と専門職の役割	自立相談支援機関の役割、その他の貧困に対する支援における関係機関の役割について解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

14.	関連する専門職等の役割	精神保健福祉士、医師、保健師、看護師、理学療法士、作業療法士等・介護支援専門員、サービス管理責任者等・ハローワーク就職支援ナビゲーター等・教諭、スクールソーシャルワーカー等・弁護士、保護観察官、保護司等・民生委員、児童委員、主任児童委員・家族、住民、ボランティアについて解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

15.	社会福祉士の役割	生活保護制度及び生活保護施設における自立支援、就労支援、居住支援・生活困窮者自立支援制度における自立支援、就労支援、居住支援・生活福祉資金貸付を通じた自立支援・多機関及び多職種、住民、企業等との連携による地域づくりや参加の場づくりについて解説する。		前回の講義で使用した資料を確認し、まとめること。	４時間

成績評価方法（方針）

授業内レポート２５％・授業態度２５％・評価テスト５０％

成績評価方法（詳細）


到達目標＼評価方法	認知的領域	情意的領域	技能表現的領域	評価割合（％）

定期試験	◎			50%

授業内レポート		◎		10%

授業外レポート	―	―	―	評価対象外

演習・実技	―	―	―	評価対象外

授業態度			◎	40%

出席	欠格条件

レポートの実施・返却（方針）

レポートの実施に関しては、授業内で指示します。

履修上の注意（受講学生に望むこと）

・大学設置基準で求められている時間の授業時間外学修を行うこと。

・常に、日常の生活や身近な話題あるいは時事問題と関連づけながら学ぶこと。
・20分以上の遅刻は、欠席とする。
・2/3以上の出席がない学生は、単位を修得することができない。