科目ナンバリングI-SIM012J-01、M-SOS032J-01、
科目コード552060
科目名社会調査演習
科目名(英語)Social Research
学科スポーツ情報マスメディア学科、現代武道学科
学年3年
学期後期
授業形態演習
必修・選択の別
単位数2
担当教員田中 智仁
開講の別単独開講


実務経験の有無
授業の概要
本演習では、社会調査の質的分析の方法に特化し、質的データの収集方法と分析方法を習得する。インタビュー、フィールドワーク、内容分析のいずれかを選択し、課題設定、調査計画の立案、調査対象の選定、調査実施、データ分析、調査報告という一連の手順を実践する。なお、本科目は社会調査士資格認定【F科目】に該当する。
DPとの関連性
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体育学科のDPは下記のリンクを参照してください。
体育学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=59&name=taiiku
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健康福祉学科のDPは下記のリンクを参照してください。
健康福祉学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=84&name=kenhuku
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スポーツ栄養学科のDPは下記のリンクを参照してください。
スポーツ栄養学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=190&name=eiyo
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スポーツ情報マスメディア学科のDPは下記のリンクを参照してください。
スポーツ情報マスメディア学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=671&name=media
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現代武道学科のDPは下記のリンクを参照してください。
現代武道学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=244&name=gbd
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子ども運動教育学科https://www.sendaidaigaku.jp/gakubu.html?post=209&name=kdm
アクティブ・ラーニングについて
課題解決型学習(PBL)
反転学習
ディスカッション
ディベート
グループワーク
プレゼンテーション
実習
フィールドワーク
授業の一般目標
社会調査の質的分析の方法を理解し、実践を通じて体得する。具体的には、参与観察、インタビュー、内容分析などでおこなわれる質的データの収集とその分析を行うことができるようになる。
授業の履修目標
対象領域内容
認知的領域質的分析の方法を理解し、データの収集とその分析方法のすべてを適切かつ十分に説明することができる。
情意的領域質的分析に興味を示し、自発的に調査計画を立案し、実際に調査活動に参加することができる。
技能表現的領域参与観察、面接調査、質的内容分析の複数を用いて適切に成果を発表することができる。
授業の到達目標
対象領域内容
認知的領域質的分析の方法のおおむね理解し、データの収集とその分析方法の一部を適切に説明することができる。
情意的領域質的分析に興味を示し、他者が立案した調査計画に基づいて、実際に調査活動に参加することができる。
技能表現的領域参与観察、面接調査、質的内容分析のいずれかを用いて適切に成果を発表することができる。
ルーブリック
評価項目評価基準
十分に達成し、極めて優秀な成績を修めている十分に達成している
【履修目標】
おおむね達成している最低限達成している
【到達目標】
達成していない
不可・放棄
質的分析の方法、データの収集とその分析方法についての理解。質的分析の方法を理解し、データの収集とその分析方法のすべてを具体例を挙げながら適切かつ十分に説明することができる。質的分析の方法を理解し、データの収集とその分析方法のすべてを適切かつ十分に説明することができる。質的分析の方法をおおむね理解し、データの収集とその分析方法を適切に説明することができる。質的分析の方法をおおむね理解し、データの収集とその分析方法の一部を適切に説明することができる。質的分析の方法を理解しておらず、データの収集とその分析方法を適切に説明することができない。
質的分析の自発的な調査活動の実践。質的分析に多大な興味を示し、自発的に複数の調査計画を立案し、実際に調査活動に参加することができる。質的分析に興味を示し、自発的に調査計画を立案し、実際に調査活動に参加することができる。質的分析に興味を示し、他者と協力して調査計画を立案し、実際に調査活動に参加することができる。質的分析に興味を示し、他者が立案した調査計画に基づいて、実際に調査活動に参加することができる。質的分析に興味を示さず、他者が立案した調査計画でさえも、実際に調査活動に参加することができない。
質的分析を用いた成果の発表。参与観察、面接調査、質的内容分析のすべてを用いて適切かつ十分に成果を発表することができる。参与観察、面接調査、質的内容分析の複数を用いて適切に成果を発表することができる。参与観察、面接調査、質的内容分析の複数を用いておおむね適切に成果を発表することができる。参与観察、面接調査、質的内容分析のいずれかを用いて適切に成果を発表することができる。参与観察、面接調査、質的内容分析のすべてについて適切に成果を発表することができない。
授業計画(全体)
本演習は、次のような手順で課題に取り組む。(1)テーマごとにグループに分かれ、(2)課題の設定と質的調査の分析方法を検討する。(3)各グループで生じた問題を教員は個別に解説する。(4)グループで質的分析を用いて調査を行い、その成果を発表する。(5)各グループでおこなわれた質的分析の方法のちがいを全体に解説する。原則として対面授業を行うが、 オンラインで対応する場合は、別途指示をします。
授業計画(各回のテーマ等)
Noテーマ内容オンライン授業授業外学修時間数
1.オリエンテーション授業の目標と進め方、成績評価の方法を説明する。社会調査法Ⅰ、社会調査法Ⅱを復習する。4時間
2.質的調査法の種類参与観察、インタビュー、内容分析などの質的調査の種類を確認し、各種の手法にどのような特徴があるかを説明する。質的分析を用いた先行研究を調べる。4時間
3.参与観察法(フィールドワーク)参与観察法(フィールドワーク)の実施方法と主な先行研究について説明する。ホワイト『ストリート・コーナー・ソサエティ』を読む。4時間
4.インタビュー調査インタビュー調査の実施方法と主な先行研究について説明する。ベッカー『アウトサイダーズ』を読む。4時間
5.内容分析および言説分析内容分析および言説分析の実施方法と主な先行研究について説明する。赤川学『セクシュアリティの歴史社会学』を読む。4時間
6.グループ化と調査課題の設定受講生同士でグループを結成し、グループごとに調査課題を設定する。メンバー同士で意見交換し、課題を明確化する。4時間
7.調査方法の設定質的調査にはさまざまな分析方法があることを適宜確認し、調査課題に適した質的分析の方法を検討する。選択した質的分析の特徴を復習する。4時間
8.調査計画の設定質的分析を実際におこなうための計画を立案し、一次データの収集の仕方を検討する。実査に向けた準備を進める。4時間
9.実査(1)設定した質的分析を用いて調査を実施し、特にラポールの重要性を検討する。実施で生じた問題を整理する。4時間
10.実査(2)設定した質的分析を用いて調査を実施し、特にラポールに基づくスノーボール式で調査対象者を拡大する。実施で生じた問題の解決策を検討する。4時間
11.質的データの処理質的データの分析の仕方(特に適切なコーディングの仕方)を適宜解説しながらデータの処理をおこなう。記述的コーディングについて復習する。4時間
12.質的データの分析質的データの分析の仕方(特にグラウンデッド・セオリー・アプローチ)を適宜解説しながらデータの処理をおこなう。グラウンデッド・セオリー・アプローチについて復習する。4時間
13.グループ発表(1)参与観察およびインタビューの調査結果を発表し、内容分析や二次データの質的分析との差異を検討する。発表結果を調査報告としてまとめる。4時間
14.グループ発表(2)内容分析および言説分析の調査結果をグループで発表し、参与観察およびインタビューとの差異を検討する。発表結果を調査報告としてまとめる。4時間
15.グループ発表の総括グループで用いられた質的分析の差異を解説し、特に同一対象に実施した参与観察とインタビューとの違いを検討する。学修]調査報告をレポートとしてまとめる。4時間
成績評価方法(方針)
レポート(50%)およびグループ(個人)発表(50%)の結果にもとづき、総合的に評価する。質的調査の講義・演習科目であるという性質上、調査実施、データ分析、調査報告を評価対象とする。そのため、調査が実施できない場合もしくは調査の成果を報告できない場合は単位を認定しない。また、量的調査(アンケートなど)は評価対象としない。
成績評価方法(詳細)
到達目標\評価方法認知的領域情意的領域技能表現的領域評価割合(%)
定期試験評価対象外
授業内レポート評価対象外
授業外レポート50%
演習・実技50%
授業態度評価対象外
出席欠格条件
レポートの実施・返却(方針)
レポートの原本は返却しないが、フィードバックを希望する学生には個別に複写・返却するなどの措置を講じる。
履修上の注意(受講学生に望むこと)
・大学設置基準で求められている時間の授業時間外学修を行うこと。
・「社会調査法Ⅰ・Ⅱ」の単位修得を本科目受講の必須要件とする。
・質的調査では「現場に行き、自らの五感で事実を確認する」という姿勢が最も重要視される。内容分析であっても、分析対象となる資料を探すために、歩き回るのが基本となる。そのため、知力だけではなく、体力も求められることを覚悟して受講すること。
関連科目
社会調査法Ⅰ、社会調査法Ⅱ、社会統計学Ⅰ、社会統計学Ⅱ、社会調査実習
教科書
書名著者出版社出版年
01特に指定しない
参考書
書名著者出版社出版年
01よくわかる質的社会調査法(プロセス編)谷富夫ほかミネルヴァ書房2010
02よくわかる質的社会調査法(技術編)谷富夫ほかミネルヴァ書房2009
オフィスアワー
火曜日12:40~14:10
GCR
us5lfbe
その他
田中研究室 tm-tanaka@sendai-u.ac.jp
備考
感染症や災害の発生時の非常時には、授業形態をオンラインに変更する場合がありますので、
大学の指示に従い受講して下さい。